甲斐くんの彼女。2

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茅野「澪奈が前に言ってたの。
大事な私の友達と私が仲良くして欲しいって。
その子は私とは全く正反対だけど、そっくりだから。



＿＿きっと、人見知りで臆病だから心を開かせるのが大変かもしれないけど。


＿＿泣き虫で弱虫だから、沢山沢山支えなきゃいけないけど


＿＿うん。でもきっと、さくらとは仲良くできるよ。そんな気がする。




最初は宇佐美さんだと思ってたけど..違った。
諏園さんの事だったんだね」





「..なにそれ」




茅野「だから、無理にとは言わないけど少しでも..ーー「触んないでｯ!」






河合「..ねぇ、そんな態度取らなくたっていいじゃん」


「急に友達面?
はっ、呆れる。少し前まで、茅野が死ねばいいと思ってたくせに」



そう吐き捨てて、歩きだそうとすると、河合が私の腕を掴もうとした。



諏訪「おい、何する気?」


その腕を掴んで、河合を睨む唯月。




「..私、美術室行ってくる」


そんな唯月にそう伝えて私は重い教室を出た。






羨ましかった。



あんな真っ直ぐに強く生きれる茅野が。




「..ホント惨め..」





何もかも、全てにおいて。

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