甲斐くんの彼女。2 (ページ3)

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諏訪「ねぇ。フェイク動画のことになってからやけに大人しいけど..なんか知ってんの?」

唯月の問いに何も答えない隼人。

柊「おはよーう!!
はいきりーつ」

元気良く入ってくる先生。

柊「今日も、俺の授業を始める。礼、着席。
さぁさぁ、今日も張り切って課題をこなしてもらおうか?みんな心の準備いいか?
まずは、里見の証言を思い出してみよう。

"里見「あの動画があんな風に加工されてて驚いたよ!」

柊「ならお前が加工したわけじゃないんだな?」

里見「宇佐美の鞄にDVD入れたのは俺じゃない!!」"

つまり、里見に動画を撮らせた生徒がいるってことだ」

逢沢「その動画を撮らせた犯人を探せってことですか?」

柊「ピンポーン!!」

浅見「先生..それが分かったら私達は自由になれるんですか?」

柊「そいつが全ての元凶ならなぁ..
さぁ、我こそは

という人

手、挙げて!!」

石倉「だから名乗りでるわけ..」

不意に隣の人影が動く。

甲斐「俺だよ。」

なんで隼人が..

甲斐「俺が里見に動画を撮らせた」

「..嘘でしょ..?」

縋るような私の問いに、隼人ははっきりと答えた。

甲斐「嘘じゃねぇよ」

まっすぐと私の目を見て。

甲斐「里見が景山にフラれたって聞いて話を持ちかけた」

宇佐美「じゃああんたが私の鞄に..?」

甲斐「お前が景山を恨んでたことを知ってたからな」

兵頭「じゃあ今までの全部演技だったって言うのかよ!!!!」

隼人に掴みかかろうとする兵頭を止める石倉。

甲斐「騙される方が悪いんだろ」

その後ろで隼人が馬鹿にしたように言った。

甲斐「もういいだろ。分かったらさっさと俺たちを解放しろ」

柊「動画を加工したのは誰だ」

先生のその言葉に..隼人の顔色が少し変わる。

甲斐「俺に決まってんだろ?」

柊「あれはかなり精巧に作られてる。素人には無理だ。
お前が里見に話を持ちかけたのは本当だろう。
でも、まだ..黒幕がいる。俺はそれが知りたいんだ。
それとも..なにか教えられない事情でもあるのかな?」

甲斐「そんなもんあるわけねぇだろ..!」

柊「夜の8時まで待ってやる!!」

教室を出ていこうとした隼人の足が止まる。

柊「それまでに全てを明らかにしなければ、この中から10人が犠牲になる。
甲斐!!お前がどんな選択をするのか楽しみだよ。
Let's think..!!」

楽しそうな先生と隼人の..睨み合いだった。