甲斐くんの彼女。2 (ページ13)

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兵頭「もうすぐ8時だ..どうすんだよ」

兵頭や光永達が甲斐を囲む。

甲斐「どうもしねぇよ。
全部俺がやったっつってんｰｰ光永「そうじゃねぇからここまで長引いてんだろ!?」

光永「柊は全部知ってる。動画を加工したのは別にいるんだろ!?」

石倉「おめぇら喧嘩売ってんのかよ..?」

須永と石倉が面倒くさそうにやってきた。

不破「ホントの事言わねぇなら力づくでもどうにかしてやるよ!!」

「須永..」

そんな不破に近づく須永。

須永「上等だよ。」

「須永!!」

キレた須永が不破の胸ぐらを掴んだ。

柳本「裏切り者は黙ってろよ!!」

止めようと間に入ったら、ﾄﾞﾝっと肩を押されて尻もちをつく。

水越「大丈夫..?」

心配そうな涼音は、もう既に泣きそうだ。

諏訪「お前今何した?」

小宮山「女子飛ばすとかありえない」

光永「お前らも内通者なんじゃねぇの?」

小宮山「はぁ!?」

「愛華も大丈夫だから、ね、」

柳本「第一お前らのせいだろ!?
こんなことになったのも!!」

石倉「あぁ!?」

「石倉ｯ!」

柊「楽しそうだね～。
俺はここで高みの見物をしてればいいのかな?」

ニヤニヤした様子の先生が教室の入口に立っていた。

柊「まぁ、女子に手を出すのは..どうかと思うが」

甲斐「だったらてめぇが相手になれ。

誰が動画を撮ったのか知りてぇんだろ?
お前勝ったら洗いざらい吐いてやる。
でも俺が勝ったら、全員を解放しろ」

柊「これまでの戦歴を見れば、お前に勝てる見込みはなさそうだけどなぁ」

余裕そうな先生。

..さっき、隼人と見た先生とは正反対だ。

甲斐「調子悪いんだろ?
さっきから脂汗かいてんぞ」

でも..隼人は気づいてる。

先生が無理してることを。

..何か爆弾を抱えてることを。

甲斐「今のお前なら猿でも勝てる」

柊「いいだろう」

「全くよくないです!!」

柊「Aは黙ってろ」

一瞥されて、ぐっと押し黙る。

教卓に着ていたベストと眼鏡を置く先生。

..本気だ