この恋の攻略方法！2

いつも通りのおはよう ページ3

次の日



「げっ、蓮くん…！」

『おはよ
げっ、てなに』

「いや…おはようございます…」



ん？

まるで昨日の記憶ぶっ飛んでる
かのようにいつも通りすぎるぞ？



「あのう…蓮くん…」

『昨日はごめん』

「えっ！？」

『なんか最近、色々考えること多くて
それでついそのモヤモヤで
Aに当たっちゃって…
俺から質問しといて話の途中だったのに、
気まずい雰囲気で先に帰っちゃってごめん』



………



「よかったぁ…
なんか怒らせるようなこと
言っちゃったかと思ってた」

『ほんとごめん』

「謝らないでいいって！
でも…その代わり…
もう1回名前呼んでもらってもいいっすか？」

『え、なんで？』

「やっぱり何度聞いても
蓮くんからのA呼びたまらないので
是非録音を…」

『無理』

「デスヨネー」



スタスタと蓮くんは
先に行ってしまった



でも怒ってる訳じゃなくて
よかったぁ…！

気まずいままなのも嫌だし。

でもまさか蓮くんから
謝ってくれるとは思ってもいなかったし
おまけに蓮くんから おはよう って
言ってもらえて幸せすぎる…(感無量)



蓮くんのA呼びとおはようを
脳内ボイスレコーダーで永遠再生していると



向井「Aちゃーん！(拡声器ボイス)」

「っ！？」

向井「おはよー！」

「康二！おはよう
今日も朝から元気だね…」

向井「今日もいい天気やな！」

「だねぇ」

向井「そう言えばAちゃんの
隣の家のネコ、めっちゃデカくなったな！
昨日たまたま見かけたんよ！
最初気付かんかったもん！
留学行く前はまだちっさかったのにな！
ネコの成長って早いんやなぁ。
てか昨日のドラマ観た！？
あの女の子どっちとくっつくんかな！？
Aちゃんはどっち派！？
俺はやっぱり あーだこーだ ピーチクパーチク… 」



こちらもいつも通りでした…

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