検索窓
今日:6 hit、昨日:10 hit、合計:158,104 hit

72 ページ26

「ゴリラーどうしたか〜?チャックに皮はさめたか⁉」



ドンドンドンドンと厠の扉を叩く神楽のもとに大急ぎでかけてきたA達。



「神楽どーした!?」


「あっ銀ちゃん!チャックに皮が挟まったアル。」




神楽がそう言ったと同時に土方が見事に厠の扉を蹴開けた。



ドンっと轟音を響かせてドアが開いた先には、半ケツを出して便器に顔を突っ込んだ近藤が。



「……なんでそーなるの。」


「……私が聞きたい。」




大人三人が珍しく心を一つにしてため息をついた瞬間だった。



_____________




「う…あ…あ……赤い着物の女が…う…う……来る…こっちに来るよ…うぐっ!」



「近藤さ〜〜んしっかりしてくだせェ。いい歳こいてみっともないですぜ、寝言なんざ。」



そう言ってバシバシと近藤の体を叩く沖田。





「……これは、アレだ。昔泣かした女の幻覚でも見たんだろ。」


「近藤さんは女に泣かされても泣かしたことはねェ。」

「じゃあアレだ。おめェが昔泣かした女が嫌がらせしにきてんだ。」

「あーありそう。」



「そんなタチの悪い女を相手にした覚えはねェ。あとAは納得してんじゃねーぞ。」



タバコを一つ取り出して土方が答えた。





「じゃあ、なんだと思うのさ。」



そう言ってAは煙管を懐から取り出して口に含んだ。




「知るか。ただこの屋敷に得体のしれねーもんがいるのは確かだ。」






「…やっぱり、幽霊ですか。」


新八が銀時を見て言うが、銀時としては金が貰えないと言う時点で他人事だと判断したのだろう。


全くもって真面目に話を聞いちゃいなかった。

呑気に鼻をほじっている。




「俺ァなァ幽霊なんて非科学的なモンは断固信じねェ。ムー大陸はあると信じているがな」


「嘘つけ、昔から」

「Aちゃんは黙っていなさい。」


そう言って神楽の頭を先ほどの手でゴシゴシとかき回す銀時。




「は〜あ、アホらし。付き合いきれねーや。オイ、てめーら帰るぞ。」



そう言って銀時は立ち上がった。







_______新八と神楽の手を握って。

73→←71



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (262 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
647人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

iMAi(プロフ) - 壊さん» 4ヶ月越しに失礼します。作者です。…よくお気づきになりましたね…!?まじでか!神楽というより…に寄せております!うふふ (2月28日 22時) (レス) id: bb9de99c57 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イメ画、なんか…神楽ちゃんに似てる?きもしなくもなくもなくもなくもない(?) (10月26日 7時) (レス) @page11 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - ボブさん» ボブ様コメント、及びこの作品を目に留めてくださってありがとうございます^_^面白いですよね…推しが尊くて…よかったらそっちのお話も読んでみてください…。ありがとうございます!銀魂アニメ再放送するらしいので多分その時期から更新頻度上がります!頑張ります! (2020年9月11日 18時) (レス) id: 52884729d8 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - わ!面白い!銀魂の作品漁ってたら出てきました!!某ディズニーのゲーム私もハマってます!!面白いですよね!!ご自分のペースで更新頑張ってください!待ってます! (2020年9月10日 21時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します!更新滞ってしまってごめんなさい!!そして面白いって言ってくれてありがとうございます!!! (2019年8月25日 15時) (レス) id: 85e092a031 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:iMAi | 作成日時:2018年11月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。