検索窓
今日:10 hit、昨日:10 hit、合計:158,108 hit

71 ページ25

「え、ちょっと待って。つまり多串君幽霊なんか信じてるの?



痛い痛い痛い痛い痛いよ〜お母さ〜ん
ここに怪我した人がいるよ〜。」




そう叫ぶ銀時に青筋を浮かべる土方。


「テメエいつか殺してやるからな」




最早多串君に突っ込まないのな…とAが思う傍で総悟が口を開いた。


「つーことァまさか、土方さんも見たんですかィ?赤い着物の女。」




「わからねェ……だが、妙なモンの気配は感じた。」


そう言った土方の脳裏に浮かんだのは昨夜の光景。


暗闇の中ナニカが、屯所の屋根にしがみ付いていた、それだ。





「……ありゃ多分人間じゃねェ。」


「そんな証拠もない段階で、幽霊騒ぎで片付けるもんじゃない…
「痛い痛い痛い痛い痛いよ〜お父さーん!」


「絆創膏持ってきてェェ!できるだけ大きな人一人包みこめるくらいの!」




「「おめーら打ち合わせでもしたのか!!」」




あまり反省した様子のない銀時と、悪ノリし始めた沖田に目を三角にして怒鳴る真選組の苦労人二人。




そんな二人に苦笑いをして新八が口を開いた。


「赤い着物の女か…確かそんな怪談ありましたね」



「「!」」



「僕が通ってた寺子屋でね、一時そんな怪談が流行ったんですよ。」





えーと、なんだっけな






「こぼすんじゃないヨ」


「待っててよ、頼むから、待っててよ。」



厠の前で神楽とそんなやりとりをした後、やっと中に入った近藤。







夕暮れ刻にね、授業終わった生徒寺子屋で遊んでるとね


もう誰もいないはずの校舎に……





「んだ、最近蚊が多い……」



額に止まった蚊を叩いて一人愚痴る近藤。




そして何かに気がついたように動きを止めた。


今確か、額を叩いたときにナニカ、上にいなかったか……?




恐る恐る顔を上げた近藤の視線に入ったのは。









赤い着物きた女がいるんだって








「それで何してるんだって聞くとね…」




ぎゃあああああああああああああ!





近藤の叫び声が、青空の下、真選組屯所に響き渡った。

72→←70



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (262 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
647人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

iMAi(プロフ) - 壊さん» 4ヶ月越しに失礼します。作者です。…よくお気づきになりましたね…!?まじでか!神楽というより…に寄せております!うふふ (2月28日 22時) (レス) id: bb9de99c57 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イメ画、なんか…神楽ちゃんに似てる?きもしなくもなくもなくもなくもない(?) (10月26日 7時) (レス) @page11 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - ボブさん» ボブ様コメント、及びこの作品を目に留めてくださってありがとうございます^_^面白いですよね…推しが尊くて…よかったらそっちのお話も読んでみてください…。ありがとうございます!銀魂アニメ再放送するらしいので多分その時期から更新頻度上がります!頑張ります! (2020年9月11日 18時) (レス) id: 52884729d8 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - わ!面白い!銀魂の作品漁ってたら出てきました!!某ディズニーのゲーム私もハマってます!!面白いですよね!!ご自分のペースで更新頑張ってください!待ってます! (2020年9月10日 21時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
iMAi(プロフ) - あいうえおさん» コメントありがとうございます!頑張って更新します!更新滞ってしまってごめんなさい!!そして面白いって言ってくれてありがとうございます!!! (2019年8月25日 15時) (レス) id: 85e092a031 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:iMAi | 作成日時:2018年11月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。