【銀魂】真選組姐さん 龍と総督と。

51 龍との再会篇 ページ3

某月某日某時







「某」ばかりだがとりあえず朝早いことには違いない。





或る者は稽古、




或る者は指南、




或る者は書類整理、




或る者はサボりといったように、平和な真選組に









ドッカァーン！！！！









と。突如として騒音が響いた。






ーーー






その日、Aはめちゃくちゃ機嫌が悪かった。


それはそれは機嫌が悪かったもんだから報告書の文字が一文字でも崩れようものなら、
たとえ正しい文字を書いたとしても報告書を丸め、全力でゴミ箱に捨てた。




隊士の提出した書類に誤字があろうものなら迷わず怒鳴り込みに行った。





それもそのはず。Aはこの日、既に徹夜7日目を迎えていた。


それは主にどこかのサボり王子や、粛清に向かった隊士の分の書類を肩代わりしていたからで。









そして今日。









突如として響いた騒音、振動によって墨瓶が倒れ、残り一枚書き終えれば終わった始末書の山に墨が無惨にもかかったのである。






「………」









ポキリと、音を立ててAの手の中で筆が折れた。



彼女は無言で立ち上がり、自室の襖を開けた。



「あ、姐さん、大変です！宇宙船が屯所に落ちて、き…て……」




そんな状態のAを一番に見たのは不運にも山崎だった。






「ね、姐…さん……？」









「……ザキィ…」

「は、はい！」





「落ちた宇宙船ってのは今どこにあんだい。」


「あ、はい！まだ中から人も出てきていなくて周りに隊士が群がってますが、場所はそのまま屯所の中庭です！」



「ん。わかった。ちょっと」






殺ってくる(行ってくる


そう言ったAの顔は修羅の顔だった。

52 ※エセ土佐弁多発　表現改19.12.26→←50

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