【wrwrd!】空色の姉。【kn】

8話 だめだめ。下を向くな ページ8

*.+ﾟ kn.side





ねーちゃんが帰ってきた。









今までずっと一緒にいたものが急にぽっかり居なくなるのは吐き気がした




毎日頭痛がして、飯の味がしなかった






ゾムがインカムで知らせてくれた時、無意識に泣いてた

今すぐ医務室を飛び出したかったが鬱先生にとめられた








ut「もう逃げへんから、おらんなったりせんから、もうちょっと待っとき」


そんなこと言うもんやから、また目から水が出た







それなのに









rbr「……コネさん、Aさんはゾムが連れて帰って来てる、そんで…落ち着いて聞いてな…、







.









……Aさん、記憶喪失かもしれへんらしい」









___________ut.side




kn「ｯ……はｯ？」


ガタッと椅子から立ち上がるシッマ




そりゃそうか、探し求めた家族が精神状態めちゃくちゃで発見されたなんて報告


ut「(……酷すぎるよなぁ…)」









もうすぐ城に到着するらしい彼女。発見場所は深い森の奥
ボロボロの姿で見つかったらしい


んで過剰に怯えている、と









kn「ｯそれどうゆうことやねんｯ!!!ねーちゃんが俺を覚えてないん言うんかｯ!!?」


rbr「ｯちゃう、話聞けやｯ」



ut「シッマ、気持ちは分かるけど落ち着けってｯ」







取り乱してロボロの肩を強く掴むシッマ

怒鳴る声は震えていた









.









rbr「ｯあんな、よう聞けｯ









ねーちゃんｯ、お前の名前には反応したんやってｯ!!!」









シン、と音が消えた

コネシマは大きく目を見開いて力が抜けた様に膝を着いた。









kn「？もっ…かい、言うて？」



rbr「ｯ……お前の名前に、声に、反応してんてｯ!!!


ｯよかっっったなぁコネさんｯ…!!!」









·









kn「ハハッ…フッハハッ…あーーーもうロボロｯお前ほんっま〜…」


rbr「いやーまじでごめん〜ｯ」

膝をついたコネシマの背中を笑いながら摩るロボロ



……いやほんまふざけんなホビットお前それ最初に言えやぁ…






kn「って、なんで大先生まで泣いてんねん〜ｯ」


rbr「うわ、ほんまや〜んｯ」



ut「ｯるっせぇｯ…」





(全てがうまくいった、なんて言えない)


(だが光はちゃんと残されてるものだ)

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あずきいろ

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