40話 コロコロ。ココロの色 ページ40
✧̣̥̇
ut「そう、それでまたシッマがな〜」
日差しが心地よい今の時間は午前9時。今日ようやく医務室を出て、自分の部屋(というよりA様の部屋)に戻ることになるらしい。
昨日の夜は散々しんぺい神さんに心配をされた。辛くなったらいつでも戻っておいでと言われたが、怪我はもう治りきっていたし、精神面でも仕事への焦りと恐怖以外は特に何も辛くない。
小鳥がさえずる音。穏やかに風がふく音。噴水の水場の音。
花が咲いている小さな中庭、ここは私が提案した場所らしい。
穏やかで時間がゆっくりと進む場所だった。
ut「？Aちゃん聞いてる？疲れてきた？」
『あ、聞いとるよ、全然疲れてないよ』
ut「そ？疲れたらいつでも言ってな。」
ここは大先生が案内してくれて、かれこれ1時間は話し込んでいる。
最近あったシッマの話とか、昔の私とシッマの事も。
私が疲れないように、パニックにならないように、おかしく楽しくコロリコロリと変わる話題。人を楽しませるのが心底うまい人だと実感させられる
ut「んで、話戻すんやけど……」
『！あ、えと、ゾムさんに会うんよね！』
ut「そう！この前らっだぁに邪魔されてちゃんと話せんかったから」
( kn「鬱、A連れてもどってくれ。」 )
( ut「……はいよ、やり過ぎんなよ。」 )
大先生に背中を押されてアスレチックを出た。なにがあったか分からない、ってことはない。そんなに鈍感じゃない。2人とも大切な存在だから、喧嘩は止めないけど怪我はあまりしないでほしい……なんて、こんな悲劇のヒロイン枠の私が口出せる問題でも無いけれど
ut「って、ことで。ほらぁゾム。いつまで隠れとんの」
がさりと茂みで音が響く。若草色のパーカが覗いた
そちらを見ると明らかに動揺してフードを深く被るゾムさんがいた
zm「ｯな、なななんで言うねんｯ……」
ut「そんなとこずっと隠れとらんと、ほらこっちおいで」
渋々こちらに来るゾムさん。相当緊張しているのか汗が滲んでいた。
そう、最初に私を見つけてくださった方だ。まだそれほど時間も経ってないけど、もう随分と昔のことのようにも思えた。
(フードに隠された見えない瞳)
(その瞳が、どれだけ人を想い、優しさに溢れているのかを知っている。)
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ラッキーカラー
あずきいろ
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れい - 続編が公開されていますが、こちらでコメントします。イラストが凄すぎたので！占ツクで見た絵の中で、最高です！小説も絵も上手とか神ですわ() (2022年5月22日 9時) (
レス) @page31 id: c6bb2f889c (このIDを非表示/違反報告)
にた - 更新ありがとうございます！！！今回もすごく面白かったです！！！本当にありがとうございます！！！！！ (2022年1月16日 11時) (レス) @page42 id: 1488c03ef9 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - やったー！！！更新されてるぅぅ！！ありがとうございます！待ってました！ (2022年1月15日 19時) (レス) @page42 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
Moshita(プロフ) - 何回も読むぐらいこの作品が大好きです！いつか続きが出る日までいくらでも読み返します！ (2021年9月15日 12時) (レス) id: 3e1a8a6779 (このIDを非表示/違反報告)
空猫 - 全部の作品読んでます！！もう大好きです！またいつか続きを出してくれると嬉しいです！ (2021年7月1日 18時) (レス) id: 0925ca16ed (このIDを非表示/違反報告)
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