【wrwrd!】空色の姉。【kn】

35話 ぺたぺた。色をつけるなら ページ35

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sho「ンなこと分かってるけどさァ……ほら、ゾムさんがずっと寂しそうにウズウズしてはるんよ」







ゾム、ゾム、ゾムさん


その名前は聞き覚えがある
初めてこの世界に来た時






『っぁ……み、見つけてくれた方ｯ…です、よね？』

つい身を乗り出して聞いてしまう

弟に会わせてくれた方、どんなに強引でもそれは変わらないし、あそこで見つけて貰えなければ私は餓死していた可能性だってある





sho「A姫もこう言ってるし、会わせてもええんちゃう？」

kn「……ねーちゃん、大丈夫か？」









(「礼も言えんのかお前はｯ！！ほら言ってみろｯ！高校も卒業出来ず、中退したお前を拾ってやった会社はどこだと思ってるｯ！！！」)


『……お礼を言わないとｯ…失礼だよ』


(「人間のゴミを拾ってやったのはｯどこだと思っているｯ！！」)









sho「じゃ、ゾムんとこ行こーぜ！A！」


きゅっと手を握られて引っ張られた
強くなくて簡単に振り払えそうな優しい手









kn「ｯちょ、シャオロンまてお前！！」


sho「ふっははっなんかさしぶりやなこの感じ！」


シャオロンさんに引っ張られながら転ばないように必死に足を動かした

振り返ったら、焦った顔でこちらを追ってくるシッマと、優しく微笑んでるショッピさんとチーノさんが手を振っていた






ci「また喋りましょうね、A様ぁ」


shp「オレらはいつでも暇なんで」









(もし、この世界に色をつけるとしたら)



(私は一生決められないね)

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ラッキーカラー

あずきいろ

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