15話 よべよべ。あなたの名 ページ15
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「ねーちゃん、Aねーちゃん」
弟の声がして目を開けた、つもりだった
『…だ、れ、ですか…』
ut「あ〜…俺の記憶もぬけてもてるんか…」
そんな悲しそうな声で言われても……ん、でも
『(この顔……声……)』
シッマも大人の姿だった、ということは…彼もあの子なのではないか？
青い瞳と紺色の髪、青に囚われたような子どもだった
『…ｯあ、え、と…(やっべぇぇぇ鬱島くんやんなｯ!?!?え、でもこの世界の彼を鬱島 大なんて呼んでええのかな!?シッマも孝之とは呼べないのでは!?)』
非常に申し訳ない、コミュ症と世界線に狂わされて弟の友だちの名前すらパッと言えないのが恥ずかしい
ut「ｯ、ええんよ、思い出さんでええ、僕がAさんにしてきたことは、今のあなたには酷だからね…」
彼が苦しそうに顔を歪めて部屋から出て行こうとする
してきたこと？知らないよそんなの、私が覚えているのは
『(弟と楽しそうに笑う、君だけなんだよ)ｯまって、大ちゃんｯ…』
向こうの世界でよく呼んでいた名前が口から出た
やっちゃったな、これで不届き者で追い出されたりしたらどうしよう…
ut「そ、れって……」
大ちゃんこと鬱くんはライターと火のツイてない煙草を落とし、目を丸くして私を見ていた
…やっぱり違うよね!?!?ってかシッマが鬱って呼んでたよねｯ!?!?
ちゃんと聞いとけよ私ぃぃぃｯ!!!
『あｯ、えと、ご、ごめんなさいｯ、(現世の方の名前は)覚えてるのｯ、君のことｯ……("誰の名前？"ってなるの怖すぎて)ごめんねｯ…
でも、(シッマとよく遊んでくれて)優しい人なのはｯ覚え((ut「…嬉しい、その呼び方…」
驚いた、という顔で、目を丸くしてぽつりとそう呟いた
ut「ｯ?!…あっれぇ…なんやこれｯ…とまらへんやん〜ｯ…」
その青い瞳から大粒の涙がボロボロと落ちた
彼も焦っているのか何度もすくっては溢れる涙に笑っていた
どうしようと焦っていたら部屋の外からバタバタと足音がして、シッマが入ってきた
kn「ちょ、大先生ｯ!!勝手にねーちゃんとこに入んなってあれ程……なんでまた泣いとん…」
ut「し、シッマぁぁぁ〜…Aねーちゃん俺の昔のあだ名覚えとったぁぁぁ…」
『(あ、昔のあだ名やったのかぁー…)……シッマの…1番、仲良しやもんね…』
(2人は顔を見合わせて無邪気に笑っていた)
(その笑顔は向こうの小さい2人となにも変わっていなかった)
ラッキーカラー
あずきいろ
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れい - 続編が公開されていますが、こちらでコメントします。イラストが凄すぎたので！占ツクで見た絵の中で、最高です！小説も絵も上手とか神ですわ() (2022年5月22日 9時) (
レス) @page31 id: c6bb2f889c (このIDを非表示/違反報告)
にた - 更新ありがとうございます！！！今回もすごく面白かったです！！！本当にありがとうございます！！！！！ (2022年1月16日 11時) (レス) @page42 id: 1488c03ef9 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - やったー！！！更新されてるぅぅ！！ありがとうございます！待ってました！ (2022年1月15日 19時) (レス) @page42 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
Moshita(プロフ) - 何回も読むぐらいこの作品が大好きです！いつか続きが出る日までいくらでも読み返します！ (2021年9月15日 12時) (レス) id: 3e1a8a6779 (このIDを非表示/違反報告)
空猫 - 全部の作品読んでます！！もう大好きです！またいつか続きを出してくれると嬉しいです！ (2021年7月1日 18時) (レス) id: 0925ca16ed (このIDを非表示/違反報告)
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