【wrwrd!】空色の姉。【kn】

12話 りんりん。もう１廻 ページ12

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sha「しっっっまぁぁぁぁぁ！起きとっかｯーーー？」


ut「ちょ、あかんってシャオちゃん！！Aねーちゃんおんねんからｯ！！」









kn「ンガｯ…ｯうっさいねんｯ!!お前らァｯ!!!」






シャオロンがアホみたいにでかい声に起こされる

せっかく気持ちよく寝とったのにほんま





kn「(ｯて、ねーちゃ((『ｯ!?!?』








ガタリと音をたて布団を掴んで、棚とベッドの隙間に逃げるように落ちた姉

過呼吸のような悲鳴が小さく聞こえた気がした

布団を被ってても息が荒れているのが分かった









kn「ｯ!?ねーちゃん大丈夫かｯ?!」



鬱先生とシャオロンを押し退けて姉の近くに寄る


『ｯあ、ご、ごめんなさいｯ』



kn「ｯ…」




泣きそうな声だった


ゾムが言った通り、男にトラウマを持ってしまったのかもしれない








一瞬でも俺を覚えてくれている、なんて舞い上がって

結局、俺は大事な姉すらも守ってあげられない







kn「ｯ謝らんといて、大丈夫やから、責めへんから…」









泣きそうになった、視界なんてとっくにぼやけてる


動かなくなって、俺はゆっくりと布団を退かした








白い布団に包まれた姉は…Aは、俺がやはり怖いのか目をぎゅっと瞑った


相変わらず俺の何倍も綺麗な金髪と空色の瞳がゆっくりと開かれた








kn「ｯねーちゃん、俺のことわかる？」







声が情けないぐらい泣きそうになった


大きな瞳に俺を写して




数秒してからこう言った









.









『シッ…マ、大きくなったね…？』









(叶わない願いはない)




(また望んでいいですか)









(好きになってもいいですか)

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ラッキーカラー

あずきいろ

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