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「俺と翔太は同じサッカーチームに入ってて、アンカーっていうポジションしてたの。同じポジションで、すぐに仲良くなった。」
それでさ、と言ってから、目黒さんはひとくち水を飲んだ。
「クラブチーム引退して、成人してもずっと仲良くて。普通にご飯いく仲だったんだけど、めったにこない翔太からの電話がきたんだよ」
目黒さんは一呼吸おいて、
「Aが居なくなった、って」
と言った。
「お願いだから、探してくれないかって。必死な声だったし息も切れてた。お前にしか頼めないんだ、って今にも泣きそうだったよ、」
翔太くんが、私を探してくれていた？
どうして、なんの為に、
「翔太、Aに婚約者がいるって知って振ったんだよ、気づかなかったあたり翔太も上手く隠したんだね」
下を向いて言う目黒さんは、凄く辛い表情をしていた。
「俺、とまでは知らないと思う。だけど翔太は翔太なりの考えたんだと思う。 だってあいつ、そんなずるいことできねぇじゃん」
目黒さんはそう言った。
あぁ、私は馬鹿だ。
翔太くんを、苦しめて、追い詰めて、悪者扱いにして。
もっとあの涙の意味を、気づいてあげれたら。
私と、翔太くんがもし出会っていなかったら。
あの時、私が翔太くんに声をかけなかったら。
私が、父親の言う通り、目黒さんと婚約していれば。
こんな辛い思い、大好きな翔太くんにはさせなかった。
翔太くんの笑顔が、翔太くんとの日常が、フラッシュバックしては涙が止まらない。
拭っても拭っても、頬が、手が、机が、どんどん涙で濡れていく。
「ごめん、翔太くん、ごめんっ、…」
翔太くんもいない、朝のパンのバターの香りがする部屋の中で、
私は涙を流しながらそう謝った。
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綾音(プロフ) - できる男、目黒蓮。優しすぎて心持ってかれましたっ。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月29日 0時) (
レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - sstさん» すごく嬉しいです！ありがとうございます！ 続編もいつか書きたいですのでお待ちいただければ(//∇//) その間は想像しちゃってください笑 (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！めめなべいいですよね私1番めめなべが好きなんです！笑 続編も書きたいと思ってるので頑張ります！ありがとうございます(；▽；) (2020年3月14日 20時) (レス) id: c092b599b8 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 久々に心がぎゅっとなる小説でした…。めめなべ好きなのでめちゃくちゃ感動です。どなたかコメント乗せてらっしゃいましたが、私も続きが気になります…。是非何かの機会にでも書いてください。今後も応援してます！ (2020年3月11日 2時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - ノアさん» はい。ノアさんの作品をまた読みたいです！ (2020年3月9日 12時) (レス) id: 72e293f127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2020年3月3日 16時
