来訪2 ページ9
sideてつや
Aに対する未練がないかと言われたら、まだ残ってるけど彼女がスタジオに来てくれるのは楽しみだった。
久しぶりに見る彼女は前よりも落ち着いていて、夜職感がだいぶ抜けていた。
虫さんと彼女は仲がとても良さそうで、うまくいってるみたいで少し安心。
ご飯も食べ終わって、ベランダにタバコを吸いに行くと、Aがいた。
て「よっ」
A「スタジオ来ちゃって迷惑じゃなかった?」
て「全然!また会えて嬉しいよ。」
彼女にもらったジッポで火をつける。
A「あ!私があげたジッポ使ってくれてるんだ」
て「使いやすくて、愛用してるよ。Aは電子タバコに変えたんだ?」
前と違って、彼女は電子タバコを吸っていて、俺とのお揃いのジッポは使っていなかった。
A「そうなの。前までは一人暮らしだったから、匂いとかあんまり気にしなかったんだけど、同居人が吸わないから匂いがつかないようにしたくて‥‥」
虫さんのために変えたのか…やっぱり彼女の虫さんへの愛はすごいな
A「東海はもう、てつや以外は吸わないの?」
て「そう、ゆめまるとしばゆーは禁煙中。もう、俺だけだよ、俺も電子タバコに変えよっかな笑」
彼女の横顔は今日もとても綺麗で見惚れていると、彼女が口を開いた。
A「私、てつやと気まずい関係になってもう仲良くできないかと思った。あの日、てつやが背中を押してくれたおかげで今の私がある。本当にありがとう。」
て「俺はせめてAの親友になって、Aのことを支えたい。虫さんと喧嘩したらいつでも、俺のとこおいで笑」
A「もう、親友だよ?なんかあったら、てつやに泣きつくね笑」
そう言って笑う彼女はかわいくて
この子のことをできるだけ近くで見ていたいと思った。
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作者名:はるか | 作成日時:2020年12月19日 10時