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通じ合うということ ページ1

side虫眼鏡


あの日、Aが突然、家に来て僕らはやっと一緒にいれるようになった。
だけど、次の日には彼女は仕事があるらしく帰ってしまって、なんだかんだ1週間会えてない。

そうして、今日は待ちにまった東京での仕事。
打ち合わせが終わって彼女に連絡する。



打ち合わせ、終わったよ、今から向かうね



彼女に会えるってだけでニヤニヤしてしまう。
タクシーに乗って新宿の彼女の家に向かう。

Aのマンションは一階にコンシェルジュがいる高級マンション。部屋に行くのは僕がフラれた日以来で少し緊張する。



ピンポーン



鳴らした瞬間にドアが開いて抱きついてくる彼女



虫「ちゃんとモニター確認してから開けないと危ないでしょ」



A「はーい。だって、太紀くんに早く会いたかったんだもん、早く入って!」



そう言って少し膨れる彼女はかわいい。



虫「お邪魔します」



前に来た時とは違って部屋は荷物だらけになっていた。


A「汚くてごめんね。仕事辞めたから、自分で掃除しようと思って、ハウスキーパーさん呼ぶのやめたの。そしたら、収拾つかなくなっちゃったの。」



虫「いいよ、気にしないから笑」



A「本当?やっぱり、またハウスキーパーさん呼ぼっかな」



僕はあることを思いついた。




虫「一緒に住めば2人で家事できるから、労力半分だよ」



A「え?」



虫「だから、一緒に住もうよ。ずっと一緒にいれるようになるよ」



A「住みたい…けど、まだ仕事があるから岡崎には行けない…」




虫「すぐにじゃなくて、いいよ笑 いつでもおいで。」



そう言って、僕は彼女の頭を撫でた。


照れたように笑う彼女は本当にかわいくて


早く彼女の全てを手に入れたいと願った。

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作者名:はるか | 作成日時:2020年12月19日 10時

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