君のいる世界 4

奈々未が卒業発表した日 ページ16

深夜のラジオで卒業発表した奈々未。
そこには絵梨花ちゃんと玲香ちゃんが居た。


私は卒業することが決まった時から
うぅん、その前から知っていたから
ある程度気持ちの整理は出来ていた。


ママが奈々未にもう好きなことしてって
言ったのも隣で聞いていた。
ママがそう言った時、
なんでそんな事言うのって思ったけど
そんなふうに思ったのはその時だけで
次の日からは奈々未が幸せなら
どの道を選んでも応援しようって思ったの。








ラジオで発表された次の日の朝



寮の食堂に行くと、
皆が珍しく揃っていて



「あれ、おはよう」



私がそう言うと、
皆は少し気まずそうな顔で
おはようって返してくれて



あ、奈々未のこと気にしてくれてるんだ…
そう思ったら何だか申し訳なく思って
奈々未のことなら大丈夫だよって
言うしかなかったんだ。

みんなを気まずくさせたくなくて。




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ご飯を食べ終わって部屋に戻って
学校へ行く準備をしていると


ドアをノックされる。




「はーいっ」



そう言ってドアを開けると
そこには梅が居て



「ちょっとい？」



「ん、いいよ」





きっと、心配してくれて来てくれたんだ…





「大丈夫…？」



そう心配そうな顔で言ってくれて、




梅の顔を見たら自然と涙が溢れてて、
我慢できなくなっちゃって


そしたら梅はギュッしてくれて



「ごめんね、気づいてあげられなくて…

寂しいよね、、


好きなだけ泣いていいからっ…」






そんな優しい梅に甘えて私は
泣きじゃくった。







______________________________



「んっ…」


目を開けるとそこはベッドの上で


「あれ…学校……」




なんてスマホで時間を確認していると



「お、起きた 笑」



「梅…学校」



「マネージャーさんに連絡したら
今日は休ませてあげてって…笑」



苦笑いでそう言いながら私の隣に座る。




「ごめんね？ありがとっ」



「ぅうん、全然
ご飯の時気使わせちゃってごめんね？

皆、どうしたらいいか分からなかったんだ…」



「大丈夫、分かってるから笑」









➣➣➣➣➣➣➣➣




奈々未が梅にいつもお礼を言うのは
私と仲良しだから、だけじゃなくて

私が辛い時いつもそばに居てくれるのが
梅だから。





いつもありがとう。
大好きって伝えきれないほどの大好き。

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