サイダー１滴分【ブルーロック】

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あれからあの兄弟とはよく会うようになった。会いに行っているのではなく”たまたま“いるということが多い。近くに住んでいるのだろう。

ちなみに二人は姉から好評だった。
姉から借りた漫画も俺の性癖をねじ曲げ最高だった。

百合とBLの素晴らしさをしった俺はよくギリギリセーフな絡みを描くようになった。どちらかが赤面してしているのは最高のシチュエーションだと思う。

今日も今日とて学校から帰ってきたらすぐに絵を描き始める。宿題？夜にやるよ...やるよ？

今日は公園へいき、花を描くことにした。冬は椿が綺麗に咲く。

ブランコをデッサンしていた場所なのであの兄弟はくる確率は高かった。いやそれはわかる。わかるがなぜ気色悪いオッサンに話しかけられているのだ？

ハアハア言いながら問い詰めている姿はこれは１１０番だと思いすぐに通報した。

警察がくるまでに手を出されたら二人の絵がかけなくなるので困る。どうにかせねばｯ！！

そして近くに小石があるのを見つけ、あ、そうだと閃いた。
その小石を手に取りおもいっきりオッサンのこめかみめがけてぶん投げた。
運がよかったのか綺麗に命中。

うっ、と唸ってふらつくオッサンがこちらをみる。なにか叫んでいるがこちらは強い味方(警察)がいるので大丈夫だ。なのだこちらも煽ろうと思う。

ずんずん近づき兄弟二人を守るようにして前に立つ。すう、と息を吸う。

『おじさんさぁ、そういうシュミは別に否定しないけど手を出すのはちがくない？あ、もしかして近寄られないから自分から近寄ったのか！可哀想！』

にっこり笑顔で言うとプルプル震え、次の瞬間ほっぺに痛みが。殴られたんだなと理解するにはそう時間はいらなかった。

兄弟の弟の方があたふたしているが安心してほしい。

フラ、とはきたものの痛みには強い方なのでオッサンの方を見て口に弧をかいて言う。

『あーあ、折角未遂で終わってたのにもう戻れないね。それにもう通報してあるから。』

そういうと気色悪い顔がどんどん蒼白になっていく。俺の勝ちだな。

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