サイダー１滴分【ブルーロック】

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「...珍しいな、お前が寝付けないなんて。いつもすぐに気絶したみてぇに寝んのに。」

『奇遇だな、俺もそう思う。』

ふーん、と興味なさそうに言っているが彼なりに心配してくれているのだろう。
それはそうと何故俺が布団に入るとすぐ寝てしまうことを知っているのだろうか？もしかして、と０に等しい期待を抱いてしまう。

『ねー、糸師。』

「はぁ...今クールダウン中なんだよ、黙ってろ。」

『うん、まってる。』

帰れとは言わないので待っていることにした。
暇は暇なので糸師の顔を観察しておく。俺も真似してやってみようかなと思ったけど暇そうなのでやめた。

仰向けになってまじまじと顔面をみる。

やっぱ糸師って美形だよなぁ。まつげめちゃくちゃ長いし、鼻たけぇし、キリッとした感じ。彼女いないのかな...そもそもこんな性格だから友達もいなさそう。

でもこんなツンツンしているがはじめよりマシになった方だ。初めは無視、無視、暴言のオンパレードでなかなか大変だった。いやぁ、おもしろそーなヤツ！と思って近付いたらチクチク言葉しか言わない人間だっただなんて...

そう思えば結構糸師は懐いてくれてるのでは？俺の何がよかったのかはわからないが嬉しいと思うのは好きになったからなのか、糸師がもともとこんな性格なのだからなのか。俺は睡魔に襲われながらどっちも、ということにした。

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