サイダー１滴分【ブルーロック】

その声で聞かせて【糸師凛】 ページ13

▪️愛してるよゲームがしたい男主
▪️ゲームで愛してるよを言いたくない糸師凛
▪️両片想い





『愛してるよ、凛♡』
「きしょい、うるさい、離れろタコ。」

悪口三銃士を並べる男と糸師凛ににこにこと抱きつく男。チームメートから見ればいつもの光景なのだが、なにも知らない人から見ればそれは中々にキツイ光景だ。

離れろと言われてぱっとはなれる。糸師凛、コイツ以外と背が高いなと思った。10センチくらいくれねぇかな。

『はいはい、離れてあげるから愛してるよゲームしよーよ！！』

あと背が高いから縮めといっておく。我ながら暴論だ。

「しねぇよ。うるさいって聞こえなかったのか？」

『ウン！！！！』

「おい聞こえてるじゃねぇか」

ガミガミ言わないでくれ、俺は単純にお前から愛してるが聞きたいのだ。ゲームでもいいから好きな人から愛の言葉、聞きたくない？聞きたくね？俺は聞きたい。

だがこの糸師凛という男は俺の遊びにも付き合ってくれない。悲しいよ俺は...
そのまま何処かへ行ってしまう糸師。きっと練習へ行くのだろう。

「練習。」

『やっぱり？俺は今日はいいや、さっきの練習試合ちょっと疲れちゃったからもう寝るわ。』

本当は付いていこうと思ったけどやっぱりやめた。二人きりは心臓がドキドキ！がバクバクになるのでなるべく控えたい。誰かに惚れちゃうってタイヘン！

そーかよ、とぶっきらぼうに行ってしまう凛。
背中を見ながらちょっと寂しいな、なんてて思う。

糸師がいないから隣が寂しいなんて絶対にお前には言わないけどね。

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