双子の人生 (ページ9)

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応接室３ページ9

「二人共、大丈夫？」
「大丈夫やよー！それより、先生の持っとるそれ、何なん？」
鳴海は旗と気づき、「これ？」と差し出した。
「蜜柑ちゃん、Aちゃん、はいど～ぞｖこれ、二人の制服だよｖ」
「かわええ～！」
「‥‥ん。」
蜜柑とAは満足そうに言う。
「着てきなｖ」
「ええの!?」
「うんｖ」
ぱたぱたと走って着替えてきた蜜柑とA。かわいいかわいいと鳴海は誉めちぎる。
「二人とも無事に入学決定いたしました～！ーだけど、仮。」
仮と聞き、落胆する二人。
「君たちが協調性を持って、クラスのみんなと仲良くなること。それが正式入学するための条件だよ。」
「それだけ!?」
「うんｖ」
そんなことかと楽観的になった蜜柑とA。鳴海は二人なら出来るよと笑顔で言った。
ーコンコン
ドアのノックが聞こえ、蜜柑とAが振り向く。鳴海は、来た来たと言ってご機嫌そうだ。
「君たちのクラスの学急委員長と副委員長だよ。」
失礼しますと言って入ってきた人物を見た二人は目を見開いた。
入ってきたのは、少女と少年。
「ほ…蛍！」
「みかん…。どうしてここに…。」
少女は、蜜柑の親友の蛍だった。
「うち、蛍に会いたくてここまで来てん。ー…だきついてええ？」
「…こんなところまで追ってくるバカ、あんたとAぐらいね。」
フゥとため息を吐く蛍。
蜜柑は、抱きついてはいけないのかと泣きそうになる。
だが、蛍は優しく微笑んで手を広げた。
「おいで。"バカ"。」
「ほ…ほたるぅ〰️！」
飛び込んでくる蜜柑を蛍は抱き止める。
「あんたはいいの？A。」「うん。大丈夫。お姉ちゃんを甘やかしてあげて。」
Aは蜜柑の様子を見て、後で蛍と包容しようと思ったそうな。