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応接室２ ページ8
「ウチら？ウチらは普通の転校生や。なー、Aー？」
ーコクリ。
蜜柑の言葉に頷くA。
棗はまだ二人の事を怪しんでいるようだ。
ーバリン！
大きな音をたてて窓を割り、入ってきたのは金髪の男の子。
「いってぇ…。」
「遅かったじゃん。ルカ。」
「……何してんの？そいつらだれ？」
棗を押し倒す蜜柑と、大人しく座っているAを見て一つ言葉を溢す。
「ああ…。こいつらアリス持ってるか聞いとこうかと思って。」
「ふうん…。」
やっと棗から退いた蜜柑。
「ー…お姉ちゃん。"聴こえる"…。」
「早いなー。もう時間切れかいな。」
Aの言葉に少々の落胆を見せ、棗に向き直る。
「はよ行き。先生が来てまうで。」
その言葉通り、応接室には鳴海が入ってくる。
「蜜柑ちゃん、Aちゃん！」
「……」
棗とルカは無言で窓の外へと姿を消した。
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作者名：そよ | 作成日時：2023年8月23日 1時
