学園前2 ページ6
「二人共、僕を見て何かボーッとしたり、変な頑丈になった時とかある?」
「いいえ…?」
「……。」
コクリ。
「ー…そっか。(アリスが効いていない…?)」
「ウチ、作倉蜜柑いうんです。こっちは妹のA。」
蜜柑に紹介されたAは、ペコリと頭を下げる。
「ウチら、アリス学園に入学したくてここまで来たんです。」
「う〜ん…。じゃあ、入ってみよっか!」
「ホンマに!?」
「ホンマ、ホンマ」
鳴海の返答を聞いたすぐ後、蜜柑とAは危険な気配を感知する。
(A。)
(うん。知ってる。)
蜜柑は自分の周りに無効化を、Aはキャンセルを効かせた瞬間、ドガァーンと大きな爆発が起こる。
「蜜柑ちゃん、Aちゃん、あれは学園の星階級最大のスペシャルで発火能力のアリスを持つ日向棗君だよ。」
(‥‥ふーん…)
(お姉ちゃん、興味あるの…?)
(いや、おもしろそうな奴やなー思って)
「でもちょっとおいたがすぎたかなー…。棗君っ、天・誅v〈脱走はいけないよv〉」
鳴海が鞭のようなものを取り出し、脱走しようとした棗を叩く。
(…ーお姉ちゃん、この人、ヘンタ)
(かわいそうやし、お仕置きゆうことにしとき)
(ヘンタイ度が増してる気がする)
(え?そうなん?)
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作者名:そよ | 作成日時:2023年8月23日 1時