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北の森３ ページ16
「すごいね。蜜柑ちゃん、Aちゃん。ここの森の番人に戦わずして勝つなんて…。しかも、仲良くなっちゃうって…。」
「…蜜柑、A。そろそろあなた達のアリス教えてくれないかしら。」
蜜柑とAを見て真剣に言う蛍。蜜柑とAは、少々の沈黙と共に、アリスを話し始める。
「ウチのアリスは無効化いうて、相手のアリスを打ち消すアリスや。」
「……私は、言霊と無効化。言ったこと、思ったことが本当になる。ー無効化はお姉ちゃんと同じ」
(言霊と無効化のアリスならさっきの教室で使ったアリスをカモフラージュできるな…。上手いで。A。)
蜜柑は、Aが瞬時についた嘘に心の中で拍手した。
「…そう。」
蛍は二人の説明に納得したようだ。
その時、大きな音と地響きが発生する。
『ピヨ。』
「『ピヨ』…？」
「また出たわよ。ヘンなの。」
蛍の指差す方向を向いた蜜柑達の目には巨大なヒヨコが映っていた。
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作者名：そよ | 作成日時：2023年8月23日 1時
