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そもそも下にはSPの人がエレベータに乗る人間を制限しているはずなのに、どうして迷い込んだのかってことなんだけど。

とりあえず本当にスタッフだったら…こんなところに置いてちゃ駄目だと、思ってしまった。



ほら、今日の俺、
深い愛に満ちているもんだから。



「あの、ほんと…えーっと、動けます?ここ、専用のエレベーターだから、ちょっと移動しましょう?」

声をかけながらそろそろと近づくと、アルコールの匂いがプンプンする。



これは、幽霊じゃない。



多分サセンでもなく、
酔っているだけの女の子なんじゃないかな?

そう思えば、怖くなかった。



床に落ちた彼女の二の腕を掴んで、ぐっと引き起こしてみたけど、どれだけ飲んだのか自分では立ってくれなかった。

そのまま前のめりになるのを、

「ちょ、待って!」

と慌てて抱き止めるけど、脱力した人間って、重い。

「あー、もうヒョンちょっと手伝ってください!」



前言撤回。





酔った女の子は、怖くはないけど、すっごく重い!

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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年11月28日 0時

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