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S「間違いないんですね。良かった。あなたを探してたんですが、フロントではもうすでにホテルを後にしていて、その先は知らないと言うことで、アリンさん伝てに連絡先を教えてもらいました」
セジンヒョンは淡々としている。
一瞬、ちらっと俺をみた。
それから、そっと、優しい声で
S「大丈夫ですか?」
S「Aさん、どこか、怪我をしているんじゃありませんか?」
確信に触れた。
電話の向こうで、Aは沈黙している。
なんの話だと言い返してこないあたり、実際にどこか怪我をしていることは間違いない。
俺は昨日の夜を思い出しても、どうしてそんな怪我になったのか本当に、全くわからなかったから、ひたすらにAの答えを待っていた。
不安ではち切れそうな俺を見たセジンヒョンは、ちょっと困ったような顔をして、俺を安心させるように小さく微笑んだ。
S「…実は、あなたと一緒にいた男性が、あなたのことを心配しています」
ヒョン…
さり気なく俺のポイント上げてくれるじゃん。
まじ…ヒョン…
セジンヒョンはちょっと考えて、それでも返事をしないAが、もっと答えやすいように質問を変えた。
S「会社の名誉を守るための事実確認じゃありません」
S「イさん、あなたは…昨夜一緒にいた男性に、傷つけられてはいませんか?」
直接的な方に。
…ヒョン、さっき俺のポイント上げるって言ったの取り消します。
めちゃくそ下げてますよね。
ヒョン、冷静に見えて俺に対して、めちゃくちゃ怒ってますよね。
その通りです。
俺がやりました。
俺が犯人です。
俺が自白したい。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年11月28日 0時