地上の楽園 -いち- 【JK】 (ページ22)

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しゃがみ込んで落ち着き無く身体を揺らす俺のそばに、ジンヒョンが膝をついたのが分かっていたけど、肩に手が置かれたのも、分かっていたけど何も返事ができない。

そしたらヒョンは、

SJ「おい、ジョングク。お前、そうじゃないだろ」

顔を上げろ、と肩をゆすられた。

SJ「今心配しなきゃいけないのは、お前自身じゃなくて、あの子のことじゃないのか？」

はっとした。

顔を上げると、ジンヒョンは、真剣な顔で俺をまっすぐ見て、

SJ「怪我してるなら、助けなきゃいけない。困ってるなら、そばに行ってあげなきゃいけないだろ」

そう言い切った。

SJ「だから、あの子を見つけるために、お前はちゃんとセジンヒョンに話さなきゃいけない」

ああ。

もう、ほんとに、
ヒョンに比べたら、
俺は体ばっかり大人になっちゃったんだって思い知る。

震えは止まって、俺は自分のやるべきことがやっと分かって、ようやく落ち着くことができた。

「ありがとう、ヒョン」

SJ「ごめんなさいもちゃんと言え！百回な！」

そうして、
俺はセジンヒョンが来てくれるまで、
ヒョンに謝り続けたんだ。