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「ホテルの人に連絡して、その人がここまで来るの待ってるより、俺が連れてった方が早く無いですか?8階まで降りて、部屋に押し込んで、終わり。違いますか?」
こうなった俺を止められるメンバーは、まあいない。
SJ「いつからそんなにせっかちになったの?このマンネはぁ!」
やめてくれ!と顔中でジンヒョンが訴えてくるのを、
「だから〜、あーもう、こんな話してるのが無駄です」
と、ぶった斬る。
それから彼女のされるがままな腕を取って、自分の肩にかけた。
「ヒョンはいいから先に行って下さい」
これで話は終わり!
と俺はわざとゆっくり首を振って、ジンヒョンにしっしと手を振った。
ヒョンは悔しそうにへの字口にした後、俺をじっとり睨め付けながらエレベーターに乗り込むと、扉が閉まるまで目を合わせて行ったので笑ってしまった。
ヒョン、そういうとこ、
まじかわいい。
…さて。
俺はもう一度しゃがみ込むと、彼女は眠ってしまったのか、完全に沈黙している。
なるべくやさしく、を心がけつつ、されるがままの腕を取って、自分の肩にかけた。
ジミンヒョンのお陰で、おんぶは得意なんだよね。
腿の下に手を入れて、ぐっと立ち上がった。
あー、やっぱ重たい。
でもまあ、
運動だと思えばこのくらい、良い負荷かもしんない。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年11月28日 0時