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ライブ後のメンバーみんなとの打ち上げを、そりゃあもう全力で楽しんだ後。
部屋に戻って、汗を流そうと着替えを手に取ったところで、カトクの通知がピコンと鳴った。
SJ《コンビニ行きたい》
今、夜中の2時ですけど。
このヒョン、元気すぎない?
通話を押すと1コールもしない内にヒョンの声。
SJ「SPのかたにお願いしたから、お前も行かない?」
「もうお願い済みなんですか?どんだけ行きたいの?あんだけ食べてまだ足りないんです?」
SJ「お前はアイス食べたくないの?」
「食べたくないわけないと思いません?」
SJ「だったらさっさとドア開けて出てきてくれない?もうヒョンお前の部屋のドアの前」
「俺のストーカーですか?」
ドアがガンと叩かれて思わずびくっと飛び上がる。
ガンガン、ピンポンピンポンピンピンピンピンとベルが鳴らされた。
だから、長男らしさはどこに投げ捨ててきたんだって。
パーカーを手に取ってドアを開けると、帽子を被ってメガネをかけてマスクをした変装モードのジンヒョンが
「ん、行くよ」
と携帯片手に俺を見もせず歩き出すもんだから、あえて腕をつかんで恋人みたいに組んであげる。
「夜デートですね」
SJ「そう言うの良いから」
ひじでグイグイ押されて距離を取るから、笑ってしまう。
一緒に行こうと誘うくせに、ほんとデレツンがひどい。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年11月28日 0時