＊ ページ48
THE8 side
「ヌナ日本語喋れるんだね〜」
いや違う、そうじゃない。
僕らが思ってる事とは、
全然違う事でヌナの元へ行ったジュニヒョンに、
心の中で突っ込んで、急いで連れ戻す。
さっきまでの鋭いヒョンは一体どこへいったんだろうか。
この状況でよくその言葉が出て来たものだ。
確かに不思議ではあるけど、聞くのは今じゃない。
それより先に話さなきゃいけないのは。
「サセンの事、何で黙ってた」
サセン達の事だ。
切り出したのは思い詰めた顔をしたハニヒョンで。
きつく握りしめた拳が震えている。
そんなヒョンに、ヌナは呆れたように笑って、
ヒョンのほっぺを引っ張った。
「そうやってあんたが、可愛い弟達が、
責任を感じるからでしょ？」
そう言ったヌナは、今にも泣き出しそうなマンネ達を抱きしめる。
「ヌナ、ごめんね」
そう言って遂に泣き出したマンネ達に、
ヌナは落ち着いて、慣れたように声をかける。
「大丈夫だよ。
サセンに狙われるのなんて芸能人の宿命だから。
ぶーちゃん達に怪我がなくて良かった。
私はもう大丈夫だから」
そう言って笑うヌナに、
僕らは何も言えなくなった。
これが芸能人の宿命だなんて、
この業界はどこまで歪んでるんだ。
それでもその世界を選んだのは僕らだ。
「いい？サセン相手に遠慮なんていらない。
自分たちが危ないと思ったなら、
周りに協力してもらって相手の非を見つけなさい。
何か一個でも見つけられたら警察に突き出せばいい。
学生なら学校や親に言うとかね。
この業界で生きて行くなら、
少しは冷酷さも持たないと、
先に自分がやられるよ」
そう言ったヌナはマンネ達だけじゃなく、
僕らを見渡して続ける。
「今回の事は、皆のせいでも、マネヒョンのせいでもない。
悪いのは全部サセンだから。
皆が罪悪感を感じなくていいし、
誰も責めなくていい」
いい？と言いながらマンネ達の頭を撫でるヌナは、
いつも通りのヌナで。
改めて先輩なんだなぁと思う。
そう言う事だから！とヌナはCielヌナを連れて帰ってしまった。
残された僕たちはこれからのために、
サセンへの対応を相談する事になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1051人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rui*(プロフ) - ゆゆさん» 大好きありがとうございます！私も早く甘々書きたいので頑張ります！！！ (2020年9月16日 20時) (
レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - Miyuさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ソラブー良いですよねぇ…これからも絡ませて行きたいと思います笑頑張ります！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 本当にお話大好きで、早く甘々になるのが楽しみです(*^^*)作者様のペースで更新頑張ってください、応援してます♪ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 13fb36f954 (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - このお話大好きです！特にソラブーが大好きなので、たくさん絡ませてくれる作者さん大好きです！更新大変でしょうが頑張ってください！ (2020年9月15日 23時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui* | 作成日時：2020年9月13日 18時
