サセンの存在 ページ40
「またか」
あれから数日経って、
カムバ前最後の息抜きの散歩から帰る途中。
カフェに寄ろうと思ったのに、
またあの人がいて、
思わずため息が出る。
まだこちらには気付いていないみたいだから、
早足でその場を後にする。
作業室に戻れば、そこにはなぜかヒチョルヒョンがいて。
「あれ？どうしたの？」
「どうしたのじゃねぇわ。
これ。どういう事か説明して」
そう言ってヒョンが机を指差す。
そこには手紙が並べられていて。
見覚えのありすぎる手紙に、
何も言えず固まった。
「お前最近顔色悪いよな？
これが原因か？」
そう言うヒョンに、
否定しても疑いは変わらないと分かりつつ、
違うと首を振る。
机の上に並べられた赤い封筒は誹謗中傷の書かれたもので。
最近作業室で見つけたもの。
顔色が悪いのはもちろんこれにも原因がある。
いつ隠したのか分からないそれは、
どれだけ鍵をかけても気付けば作業室にあって。
ストレスが溜まるのは当然で。
それでもそんな事がバレるとめんどくさいからと、
見つからないように気をつけていたのに、
厄介な人に見つかってしまった。
「大丈夫だよヒョン。
慣れてるから」
そう言えばヒョンは怒った顔になった。
怒られる前に慌ててヒョンを追い出しにかかる。
ヒョンはなんだかんだと騒いでいたけど、
なんとか追い出しに成功して。
作業室に鍵を閉める。
机の上に並べられた手紙をしまいながら、
ため息をつく。
この手紙も、カフェの子も、
今のところ実害はないから、
自分が我慢すれば良いだけの話。
カムバ前の忙しい時にこんな事になろうとは・・・
痛む頭を抱えて、もう一度ため息を吐いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1051人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rui*(プロフ) - ゆゆさん» 大好きありがとうございます！私も早く甘々書きたいので頑張ります！！！ (2020年9月16日 20時) (
レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - Miyuさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ソラブー良いですよねぇ…これからも絡ませて行きたいと思います笑頑張ります！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 本当にお話大好きで、早く甘々になるのが楽しみです(*^^*)作者様のペースで更新頑張ってください、応援してます♪ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 13fb36f954 (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - このお話大好きです！特にソラブーが大好きなので、たくさん絡ませてくれる作者さん大好きです！更新大変でしょうが頑張ってください！ (2020年9月15日 23時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rui* | 作成日時：2020年9月13日 18時
