私たち結婚しました [JH]２

お引っ越し ページ36

くそ男の件もようやく落ち着いて、

オンニの家から自宅に戻れる事になったものの、

一応心配だからと自宅をお引っ越しする事になった。

その引っ越し先がpledisに近いのは一体何の策略なのか。

「まさかこんな事になるとはね」

呆れたように言うソアオンニも場所は聞いていなかったらしい。

元々荷物は少なかったためあっという間に引っ越しも終わり、

今は近場のカフェでオンニとのんびりしている所だ。

「オンニも知らなかったなんて・・・

どこまで自由なんだスマン先生は」

ため息をついたら、オンニも本当よなんてため息をついた。

移転したSMEの新社屋がpledisに近いのも若干癪だ。

「プライベートで悪魔に会う確率が高くなるなんて、

ほぼ地獄じゃん・・・」

うなだれる私に、でもとオンニは言う。

「可愛い弟ちゃん達にも会える率が高くなったって事じゃない？」

そんな事言われたら単純な私はそりゃそうかと納得してしまう。

弟達に会える確率が高くなったのはかなり嬉しい。

早速会えたりしないかな〜なんてのんきな事を考えていたら、

店内のお客さんと目が合った。

すぐに逸らされてしまったけど、

睨まれていたような気がして、

何故だか嫌な予感がする。

ここは外だからと、

一応声のボリュームを落として話していたとはいえ、

今のが聞こえていたら疑われる事間違いなしだ。

悪魔とのウギョルに支障が出る。

最近楽しくなってきたウギョルが、

終わってしまうのは、

なんだか嫌だ。

悪魔は以前嫌いなままだけど、

それとこれとは別なんだから。

「オンニ、そろそろ行こう」

そう声をかけて立ち上がった私に、

何かを察したのか、

行こうかと立ち上がったオンニと店を後にした。

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