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DINO side
「何やってるんですか…」
情けない声だったと思う。
でもそう言うことしか出来なかった。
目の前で知らない人に抱きしめられているのは、
間違いなく僕たちのよく知るヌナで、
嫌がっていることだって間違いないのに、
僕にそれを止められるほどの勇気はなくて。
ドッキリだと良いのになんてわずかな望みも、
男の舌打ちで砕け散った。
「良いとこだったのにな…
まぁいいやまたねAちゃん」
そう言った男が、
去り際に俺の横を通り過ぎ、
低い声で邪魔すんなよと呟いた。
驚いて振り向くも、
角を曲がった姿はもう見えなくて、
今起きた事に頭がついていかない。
「チャニ」
名前を呼ばれ振り向けば、ヌナが僕に抱きついてきた。
あまりない事に驚いて、
ヌナの身体が微かに震えている事に気がつかなかった。
ごめんね変なとこ見せて、と、
ヌナは僕から離れながら困ったように笑う。
「ねぇヌナ、さっきの「チャニ、お願い。
秘密にして。さっき見た事、全部」…へ?」
少し早口のヌナは下を向いているせいで表情が見えない。
ヌナと僕が名前を呼ぶ前に、
ぱっと顔を上げたヌナと目があった。
「お願い」
もう一度、そう言ったヌナは、
笑っているのに瞳が揺らいでいて。
切実。
そんな言葉がぴったりで。
僕は黙って頷くことしか出来なかった。
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Rui*(プロフ) - ゆゆさん» 大好きありがとうございます!私も早く甘々書きたいので頑張ります!!! (2020年9月16日 20時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - Miyuさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!ソラブー良いですよねぇ…これからも絡ませて行きたいと思います笑頑張ります! (2020年9月16日 20時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 本当にお話大好きで、早く甘々になるのが楽しみです(*^^*)作者様のペースで更新頑張ってください、応援してます♪ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 13fb36f954 (このIDを非表示/違反報告)
Miyu(プロフ) - このお話大好きです!特にソラブーが大好きなので、たくさん絡ませてくれる作者さん大好きです!更新大変でしょうが頑張ってください! (2020年9月15日 23時) (レス) id: 1c9dc44574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rui* | 作成日時:2020年9月13日 18時