検索窓
今日:104 hit、昨日:29 hit、合計:355,662 hit

ページ7

JEONGHAN side



「これ美味しい」

「あ、私もそれ好き」

コンビニの中2人で好きなものをカゴに詰める。

好みが似ている事もわかって、なんか楽しい。

付き合ったらこんな感じか。

なんて、柄にもなく考えて口元は緩みっぱなしだ。

買ったばかりのいちごミルクを飲みながら、

コンビニを出る頃には嘘みたいに仲良くなって。

「なんか意外に楽しい」

なんて彼女の言葉に心の中でガッツポーズを決めた。

「俺も」

そう言って笑い返せば、

ふふって彼女が気恥ずかしそうに笑う。

なんとも言えない甘い空気に、

ソワソワしてしまっているのはきっと彼女も同じだ。

少しの寄り道でいつもより遠かった彼女の事務所に到着して、

彼女が入り口のロックを開錠するのを少し後ろで眺めた。

そこで、思い出した。

「そうだ。

今日、ありがとな」

突然の言葉に首を傾げる彼女を可愛いなと思いながら、

言葉を続ける。

「スングァンの事。

悩み解決してくれたのお前だろ?」

え、って固まった彼女は俺が気付いてた事に驚いてるんだろう。

「俺じゃ力になれなかったから。

ありがとな」

いつも明るく居ようとするスングァンが悩んでて、

いつもなら直ぐに、聞いてよ!ってやってくるスングァンが、

静かに練習室を出て行った事、

気付いてて、それでも俺は力になれなかった。

俺の言葉はスングァンには届かなかった。

だからスングァンが笑顔で戻って来た時、

心底安心した。

俺じゃなくても、

メンバーじゃなくても、

彼女に話してスングァンが救われたならそれでいい。

前まではなかった感謝の気持ちがあふれてくる。

「俺、お前が相手で良かったよ」

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (485 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1794人がお気に入り
設定タグ:seventeen , SEVENTEEN , ジョンハン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

やふこ(プロフ) - ああ!今回は弟たちのやり取りも見れて、そうだったの?ってなりながらも、ハニくんが甘くて手が止まらなかったです!!すぐ続き、行ってきます!!← (2023年1月18日 9時) (レス) @page50 id: 76622097b3 (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - koro39さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2022年3月12日 6時) (レス) id: c0ca8cff26 (このIDを非表示/違反報告)
koro39(プロフ) - 完走ぜひ!!一気読みするほどハマりましたー! (2022年2月22日 23時) (レス) @page48 id: 3d70232f0d (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 於音###さん» ありがとうございます、心底嬉しいです!完走までもう少し、頑張ります (2021年9月15日 1時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 千笑さん» ありがとうございます!!そうです!バーノンくんを励ましてました!! (2021年9月14日 23時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Rui* | 作成日時:2020年11月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。