私たち結婚しました [JH]4

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JOSHUA side




「ハニって馬鹿だよね」

開いたままのドアにもたれかかりながら、

ため息まじりにそう言えば、

うなだれていた親友はうるさいと椅子に座りこんだ。

「良い機会だったのに、

弟に残酷な事するなよ」

少しだけ怒りが混じった声に、

ハニは分かってるよと申し訳なさそうに呟いた。

さっきまで彼女が座っていたんだろう椅子に腰掛けて、

頭を抱えたままのハニを眺める。

普段から結構ストレートに感情表現する方だと思っていたのに、

恋愛だとこんなにも不器用になるハニが正直面白い。

本人には絶対言えないけど。

深くため息をつくハニに、

押さえきれず口角があがる。

開いたままにしたドアからは、

楽しげな騒ぎ声が聞こえてくる。

その声にハニはまた深くため息をついた。

「素直になれば良いだけなのに」

「出来てりゃ苦労してない」

「そうだね」

僕の言葉に淡々と返すハニにこれ以上突っ込むと、

本気でへそを曲げそうだなと黙ってみる。

僕が見る限り、この2人は素直にさえなれば、

上手く行くと思うんだけど。

素直じゃない2人にとっては、

素直になる事が一番の難題で。

その間に、可愛い弟が、

気持ちを抑えて2人の幸せを願うあの子が。

いらぬ傷を増やす事が何よりも残酷でかわいそうだ。

「挽回は早い方が良いと思うよ。

彼女もう帰るってさ」

丁度その可愛い弟から入った情報を伝えれば、

パッと顔を上げたハニが急いで駆けて行った。

「本当、めんどくさい2人だな」

見送った背中にそう呟いて、

可愛い弟の元へ行こうと練習室を後にした。


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本作も遂に4までやってきました。
早く甘いシーンが書きたいのにその過程も色々書きたい欲が凄くて、
どうしてもたどり着きません・・・
頑張っておりますのでもう少しお付き合い下さい。
そしてランキング10位ありがとうございます。
お星様も綺麗に色付けて頂きまして、嬉しい限りです。
評価とコメントに力を貰って書いておりますので、
これからも力を頂ければ幸いです！
どうぞもうしばらくお付き合い下さい。

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