それは突然 ページ22
JEONGHAN side
「ハニはやっぱり面白いね」
俺に頬を挟まれて尚クスクス笑う彼女をどうしたものか。
さっきの話を聞いて諸々納得はしたし、
彼女を守りたいと言う思いは強まった。
ただやっぱり今目の前にいる彼女には、
何らかの仕返しをしないと気が済まない。
「俺は面白くないけど？」
そう言って、頬を挟んだために突き出た唇に、
軽く自分の唇を押し当てた。
「俺も嫌いじゃないよ。
Aの事」
にっこり笑って。
じゃぁな、って。
逃げるようにAの部屋を出た。
自分の部屋に戻って、そのままベッドにダイブして。
赤くなっているであろう顔を枕に押し付ける。
「何やってんだ俺…」
深くため息をついてベッドに座り直す。
暴走にも程があるくらいの暴走だ。
あまりに突拍子もない自分の行動に、
何がどうなってそうなったのか。
自分でも説明ができない。
確か最初はどこか様子のおかしいAに、
事情を聞こうと部屋に行ったはずだ。
泣いてるAに驚いて。
嫌いだったって言葉に傷ついて。
それから…彼女の過去を知った。
「似てる…のか？」
暗い携帯画面に映った自分の顔を見て呟いた。
一度Aの兄の写真を見た事がある。
確かに自分に似ている気がしたけど、
果たしてそこまでそっくりだっただろうか。
分からないけどとりあえず今彼女の支えになれるなら、
似ている事は嬉しい事だろう。
それから、嫌いじゃないって言葉に、翻弄されて、
仕返しがしたくなって。
クスクス笑う彼女にキスを「ああああああ！！！」
「何やってんだよ俺は本当に…」
嫌われたかもしれない…いや嫌われたよな…
自分のやった事を振り返り頭を抱える。
せっかく距離が近くなったところだったのに、
俺は何を調子に乗っているのか…
後悔したところで時間は戻せないし、
行動は取り消せない。
またも深いため息をつきながら、
柔らかかったな…なんて唇をなぞった。
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やふこ(プロフ) - ああ！今回は弟たちのやり取りも見れて、そうだったの？ってなりながらも、ハニくんが甘くて手が止まらなかったです！！すぐ続き、行ってきます！！← (2023年1月18日 9時) (
レス) @page50 id: 76622097b3 (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - koro39さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2022年3月12日 6時) (レス) id: c0ca8cff26 (このIDを非表示/違反報告)
koro39(プロフ) - 完走ぜひ！！一気読みするほどハマりましたー！ (2022年2月22日 23時) (レス) @page48 id: 3d70232f0d (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 於音###さん» ありがとうございます、心底嬉しいです！完走までもう少し、頑張ります (2021年9月15日 1時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 千笑さん» ありがとうございます！！そうです！バーノンくんを励ましてました！！ (2021年9月14日 23時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rui* | 作成日時：2020年11月15日 19時
