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JEONGHAN side
「大丈夫か」
支えた身体の華奢さに少しドキッとしながら声をかける。
「ごめん、大丈夫」
笑いつつすぐに離れた身体を引き留めたくて、
とっさに手を繋いだ。
驚いた顔の彼女に危ないからと適当な理由でごまかして、
そのまま歩き出す。
軽く握り返された手に若干期待を寄せながら、
さっきの事を思い出す。
俺の為に調べただけと言っていたけど、
その前に一瞬顔を引き攣らせていたのが気になった。
日本に着いてから、いや日本に行くと言われた時から、
彼女は時折不安そうな顔をする。
ホテルに帰ったら聞いてみるかと思っていたら、
まさかの帰りは別だと言われた。
帰ってきたら聞けばいい話なんだろうけど、
わざわざ彼女の部屋に行くのは違う気がする。
「じゃぁ、気をつけて」
そう言って去って行った彼女の背中を眺める俺に、
マネヒョンが心配そうに声をかけてきた。
「お前、大丈夫か?」
「大丈夫だけど?」
なんで?と返そうとした俺に、
マネヒョンは真剣な顔で続ける。
「折角の旅行だってのになんか考えてるだろ?
何があったんだよ」
言われて一瞬戸惑った。
これは話して良いものなのか。
もしマネヒョンが彼女の違和感に気づいていないのだとすれば、
きっと言って良いことじゃない。
だから笑顔で、何でもないよと取り繕った。
マネヒョンは納得していない顔だったけど、
それ以上は何も言わず。
俺たちもホテルに戻ることにした。
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やふこ(プロフ) - ああ!今回は弟たちのやり取りも見れて、そうだったの?ってなりながらも、ハニくんが甘くて手が止まらなかったです!!すぐ続き、行ってきます!!← (2023年1月18日 9時) (レス) @page50 id: 76622097b3 (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - koro39さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2022年3月12日 6時) (レス) id: c0ca8cff26 (このIDを非表示/違反報告)
koro39(プロフ) - 完走ぜひ!!一気読みするほどハマりましたー! (2022年2月22日 23時) (レス) @page48 id: 3d70232f0d (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 於音###さん» ありがとうございます、心底嬉しいです!完走までもう少し、頑張ります (2021年9月15日 1時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
Rui*(プロフ) - 千笑さん» ありがとうございます!!そうです!バーノンくんを励ましてました!! (2021年9月14日 23時) (レス) id: e197707fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rui* | 作成日時:2020年11月15日 19時