五十七輪目 ページ15
敦side
彼女がこの世から居なくなって、三日が経った
あの日から僕はいけないことだと思いながら、無断欠勤を続けていた
普通ならば、国木田さんから電話がかかってくるが着信音が鳴ることは無かった
鏡花ちゃんが探偵社の皆さんに説明してくれたのだろうか
朝ご飯を食べようとちゃぶ台に移動すると、一通の手紙が置いてあった
なんの手紙だろう?裏返して差出人の名前を探す
『花咲 Aより』
その名前を見つけ思わず二度見した
嘘だ……だって彼女は三日前に……
でも、誰かがこんな悪質ないたずらをする筈も無い
多分この手紙は本当に彼女から届いたものだ
それならば何があってもこの手紙を読まなきゃいけない
実のところは今、手に持っている手紙を読むのが怖くてたまらない
それでも、僕には読まなければいけない
『なんで気づかなかったのか』
『気づいて欲しかった』
例え、それが僕への恨みなどが綴られていたとしても
深呼吸をして、心を落ちるかせる
そして、僕はゆっくりと手紙の封を開けた
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かなう(プロフ) - コメントありがとうございます。完結させてから随分経っているのにも関わらずにこうして味わって読んでくださってとても嬉しいかぎりです。これからも砂漠のうさぎさんのように思ってもらえるような作品を書くために精進したいと思います。 (2019年12月12日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - また、読み進めるごとに作者さまの表現力も上がっていて、より世界観に浸ることができました。素敵な作品をありがとうございました。長文、乱文失礼しました。 (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - 完結からかなり経った作品のようでしたが読ませて頂きました。花言葉をモチーフにしたお話はベタではありますが、聞き慣れないダイヤモンドリリーという花を選んだ着眼点が好きです。お話の雰囲気も切なすぎず甘すぎずで、丁度良い温度で進む物語だなと感じました (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - かなうさん» そうですね(*´ー`*)調べてみたいと思います笑 (2018年9月23日 23時) (レス) id: 3a874cc5aa (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - 紅茶さん» それと、紅茶さんや紅茶さんの大切な人の誕生日花を調べてみたりとか、花言葉と触れ合ってみるのも新しい魅力を感じられるのではないでしょうか。 (2018年9月23日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなう | 作成日時:2018年2月9日 21時