ダイヤモンドリリーの咲く頃に [文豪ストレイドッグス] [中島敦]

二十五輪目 ページ26

敦side
よし、準備はこれくらいでいいかな 。 家のドアを開けようと、ドアノブに手をかける


「敦、頑張って」 「うん、できるだけ頑張って来るよ」僕は少し笑う


そう、今日はいよいよAちゃんとのデートの日だ(早いとか言わないで)


「行ってらっしゃい、気をつけて」 「うん、行ってきます」


「ガチャ」っとドアを閉めて、待ち合わせ場所の赤レンガ倉庫の前に向かう


ちゃんと来てくれるかなぁ、と心配になる


というのも、実は今日の最後に『告白』をしようと考えている


昨日の夜に寝れなかったから、どんな風に言ったらいいのかを考えていた


まぁ、結局何も決まらないまま気づいたら寝ちゃってたんだけど…


一回だけ鏡花ちゃんに聞いてみようかなと思ったけど、


「告白する時の言葉は自分で考えたほうがいい」


って言われそうだから、やめておいた やばい、なんか緊張してきたかも…


いろいろ考えてるうちに、赤レンガ倉庫の前についた


落ち着け落ち着け。僕は大丈夫だ


そうやって心を落ち着かせていると、Aちゃんの声が聞こえた


「ええ〜っと、敦く〜ん」

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