独占欲２． (ページ4)

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『はぁー』

昨日は…織山先輩、光輝くん、颯太くん、渉くん…

なんでこんなに流されやすいのよ

それに3時間目…

柊「Aー井上先輩が呼んでるよー」

ドアを見ると、こちらに向かって手を振る先輩がいた

『どうしたんですか？』

先輩に空き教室に連れられた

井上「橋本と颯太の事だ」

『橋本先輩と颯太くん？』

井上「あの2人は腹違いの兄弟だ

颯太は橋本の事を憎んでる

多分、橋本しか構ってくれないから

つっかかるんだと思うけど」

先輩はそこで一度きり

大きく息を吸って

井上「でも、橋本はな…

橋本は、颯太のあれに付き合って

颯太のイメージのままの橋本涼を演じてるんだ」

『颯太くんのイメージ？

何でも出来て…でも、』

井上「女遊びが激しくて、最低な奴って役を

あいつな、最初こそは嫌がってた

急に弟って…しかも、親父が不倫してつくった子って…

でも…颯太がテストでTOP10に入った時とか

自分のことのように喜んでた

あいつ…颯太を弟として認めてんだ

ホントは…颯太と兄弟みたいにしたいんだと思う

女も…颯太を狙ってる女を片っ端から相手にして

できる限り颯太には近づけさせてないんだ」

『……そうだったんだ』

井上「ただそれだけ！次の授業は出ろよ！」

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