88 二日目 : 章大side ページ25
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結局その日は、勢いのまま寝てしまったみたいで、
気が付いたら朝になってた。
検温で起こされて、
朝ごはんを食べてっていう、
昨日と同じ日が過ぎていくのかと思ったら、
今日は平日で、
子供たちが朝からバタバタしてた。
要「早く準備しろよ、遅れるぞ」
進・直「「 分かってるよ 」」
と、どこかに行こうとしてた。
章「おはよ、どこ行くの?」
要「ん? 学校。って、言っても院内学級。
長く入院してたら勉強が遅れるから、病院の中の学校で勉強するんや。
でも、外の学校ほど厳しくないけど」
章「ふぅん。僕は、行かなくていいんかな?」
要「一週間だけの入院やろ? それに手術した後なのに、行けるわけないやん。
行ったら怒られるで」
章「そうなんや。あ、じゃあ亮も行ってんのかな?」
と言うと、悲しそうな顔して、
要「行こうと思ったら、お医者さんの許可がいるんやけど。
亮君今回は一回も来てないよ」
章「そうなん?」
要「あ、もう行かな、じゃあ、またお昼な。進、直正、行くで!」
と、三人が慌ただしく部屋を出て行った。
僕は一人だと広く感じる部屋を出て、
廊下を散歩するつもりでスリッパを履いた。
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作者名:にと | 作成日時:2016年6月28日 15時