運命の花を 阪神タイガース

球技大会 ページ33

「さぁー！球技大会が始まりましたー！！」


なんて、放送委員の声で始まった学校行事、

あまり、スポーツは得意ではないし、

だから、保健委員会という名で、救護班として、なんとか休むことができたのだ。


「本当にいいの？試合観に行かなくて」


なんて、保健室の先生が聞いてきた。


A「あー、別にいいんですよ、私あまりこういった行事好きじゃないもんで」


「あら、Aさんは変わってるわね、他の女の子達は皆、上本君に夢中だったわよ」


上本先輩...。
一瞬その名前にドキッとしたけど、実際話したことも無いし、あまり、興味は無かったかな、


A「あはは、先生変わってるって酷いですよー」


「ふふっ、ごめんなさいね」


A「それより、先生、試合私の代わりに観に行ってきてくださいよー私ここにいるんで」


「あら、それじゃあお願いしようかしら」


そう言って出ていく先生。

やっと一人になれて、窓を開けて、

風の心地よさ、体育館から聞こえる心地よいぐらいの歓声。

うとうとしてきて、先生の机でうずくまっていれば。

意識はどんどん遠退いてきて。


しばらく眠っていたと思う。

ふと、夢の中に声が聞こえたんだ。


「あの...すいません」


目を開ければ、そこには、


A「上...本先輩...」

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