運命の花を 阪神タイガース

曖昧な想い、記憶 ページ28

良太が面倒臭いぐらいに、

ふてくされていたから、

仕方なく話を聞いてやることにした。


良太「どうせわしは、剛とか今成みたいに自分から話しかける勇気なんて持っとらんし...」


能見「面倒なやつやなー」


なんて能見さんが、周りが思ってることをずばっと言った、


良太「能見さん！！そんな冷たく言わんでも！！」


西岡「まー、でも俺はそのままの良太さんでいてくれた方がライバル減るんでいいんですけどね！」


良太「それは、それで気に食わん！」


能見「どっちやねん、でも、手ぇ出しとかんと、どんどん他のやつらのとこにいってまうで？」


とりとか、油断大敵やなー、

なんていきなり俺にふってきた、


鳥谷「さぁ、どうですかね」


そう言って流せば、

怪しい！！なんて、良太と剛が叫んだ、


鳥谷「そういう能見さんはどうなんですか？」


そう反撃の意を込めて、聞き返せば、

平然とした顔で、


能見「ん？俺は、好きやで」


なんて言うから、少し俺も動揺したけど、


良太&西岡「えっ！！！！能見さん！？」


なんてまた叫ぶから、

面白そうに笑みをこぼす能見さん、

本当にこの人には敵わない。


良太「でも...Aちゃんと会ったの初めてじゃない気がするんじゃよ」


西岡「気のせいじゃないっすか？」


この時は誰も知るよしもなかった、

けど、この曖昧な記憶が、

良太を後押しして、

俺たちを苦しめるとは、

思いもしなかった。

お休みなさい→←一途な想い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す