運命の花を 阪神タイガース

様子がおかしい君 ページ21

「あっ！もしかして、あの子じゃない？おーい！」


そう言って手を振れば、

軽く会釈してくれるあの子、

うわー、めっちゃ、かわいい、


「ん？おっ、本当だ」


A「えっと...初めまして」


「初めまして！知ってるよAちゃんだよね？」


A「はいっ！えっと」


「俺、今成亮太！よろしくねー！！」


そう言えばまた、お辞儀してくれて、


「俺は、大和、よろしくな」


大和も挨拶して、横を見れば、

一人挨拶してないやつがいるじゃん、


今成「おいっ、挨拶しろよ」


そう言って、肘でつつけば、

はっ、とした表情をして、


「あっ！、ごめんね、俺、俊介...！」


いつも、キレがないしゃべり方するけど、

いつもより、途切れ途切れで、


A「よろしくおねがいします！」


そう言って、Aちゃんが笑えば、

俊介の顔がなぜか赤くなって、


今成「俊介ー！どうしたんだよー」


そう言って弄れば、


俊介「うっ、うるさいって！」


これは、もしや、と、


今成「大和ー！大和俺の車乗ってけよ」


大和「えっ、なんでだよ」


今成「いいからー！」


そう言って大和を出口まで押して、


今成「俊介、後で、きっちり教えろよ？」


貸しだからな、と付け加えれば、


俊介「っ、お前はな...」


今成「じゃあねー！Aちゃん、後でねー！」


もしかしたら、前に俊介の言っていた子は、


今成「なわけないかー」


大和「何がだよー」


もし、そうなら、

運命は意地悪だな、

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