運命の花を 阪神タイガース

苦手は苦手なので ページ19

西岡「Aちゃん、やったよな？どうやった、試合をこっち側で観てみて」


そう言いながら私に近づいてくる、西岡さんに、

少し身構えて、


A「どうも...とっても新鮮でした」


そう簡潔に答えると、


西岡「そっけないやん...もしかして、俺の事警戒してる？」


そう言ってまた笑みを作る西岡さん、


A「そ、そんなこと無いですよ」


図星つかれて少し焦ると、


西岡「Aちゃんって、嘘下手やなー」


また一歩近づいてくる西岡さん、


西岡「さっき、俺の事見とったから、てっきり、俺の事好きなんかと、思ったわ」


そう言って、間近で、言うから、

かあっと、顔が赤くなるのがわかった、


西岡「ははは、顔真っ赤やん、ほんまかわええな」


少し下がり、そう笑う西岡さん、


A「っ！もう、私帰ります！！」


そう言って、この場を離れようとすると、

手を掴まれて、


西岡「逃がすと思うん？」


意地悪な顔をする西岡さん、


西岡「良太さんとか、上本おったら、ぶっちゃけ、Aちゃんに近づけへんし」


チャンスみたいなもんなんや、そう言って、

私にとってはピンチなのだけれど、


西岡「あ、メアド教えてくれへん？」


A「...教えたら、離してくれますか...？」


少し考える西岡さん、


西岡「うーん、まあ、ええよ」


仕方なく教えると、

満足したようで、


西岡「ありがとな、ほな、またあとでー！」


またあとで、とは、どういう事なのだろう？

そんなことよりも、疲れがどっと、出てきた、


A「西岡さんやっぱり、苦手です...」


でも、少し、皆さんに好かれる理由がわかった気がした、

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