プロ野球選手に惚れました 短編小説

天の邪鬼 今成亮太 ページ19

私は阪神タイガースの球団職員です！


良太「おー、おはようAちゃん！」


A「おはようございます！」


今成「Aちゃん！おはよー！！」


A「あー、おはようございます」


今成「あれ！？良太さんと反応違いすぎでしょ！」


そりゃあ、好きな人の前となれば、

反応は変わりますよ、

だけど、私は普通の女の子みたいに照れたりして、愛情表現できないんです、

俗に言う、天の邪鬼ですか？


今成「なーに考えてんのー！」


そう言って私の頭に手をおく今成さん、


A「っ、なにするんですかっ！」


そう言って今成さんの手を払い除ける私、

あぁ、もう、嫌われちゃうなぁ、


今成「冷たいなー、とりさーん！なんか、言ってやってくださいよー！こいつ、俺に冷たいんすよー！！」


鳥谷さんまで巻き込んで、


鳥谷「いいじゃん、特別扱いされてるみたいで、みんなと同じに見られてるより、いいんじゃない」


鳥谷さんは私の気持ちに気づいているのか、

本当に鳥谷さんにはかなわない、


今成「みんなより下じゃないですかー！」


違う、なにもかも違うんです、


A「それは違いますよ、」


今成「え、？どーゆーこど...？」


A「みなさんより上、ってことですよ」


そう言って今成さんに洗い立てのタオルを押し付けて、そのまま、タオルに顔をうずめるようにして、


A「好き、です、」


そう言って走り去る私、


今成「あっ、！ちょっと！！」


呼ばれて振り向かない私はつくづく

天の邪鬼だと、感じる、

こんなでしか、思いを伝えられない私を、

あなたはきっと笑うでしょ？

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