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柳田「それは、選手として?一人の男として?」
『え?』
そんなこと聞いてくる柳田くんに驚いた。
彼の眼は私を捕らえて、離さない。
『あの、そのなんていうか、私の一方通行....です。アハハ....』
自分で言ってて悲しくなる。
この気持ちは、一生西田くんに届くことないだろう。
両想いなんて夢のまた夢だし、そんなの奇跡としか言えない。
急に私の視界は真っ暗になった。
体温と、柔軟剤の匂いで分かった。
今、私は柳田くんに抱きしめられている。
こんなところをファンの人とかに見られたらやばい、そう思い離れようとしたが
普段鍛えている現役の彼から、そう簡単に離れることが出来なかった。
すると、˝なんで、そんな悲しそうな顔するの?˝と言われて
初めて自分の顔に出てしまっていることに気が付いた。
柳田「俺なら、そんな悲しい顔させない。
俺、Aに一目惚れしたんだ。」
柳田「Aが有志を愛しそうに見る目で、俺のこと見てほしいって、思ったんだ。」
『柳田くん...?』
名前を呼べば、ハッと我に返ったのか、私から離れて
柳田「あ、ごめん。もう、暗いから送ってく。」
『え、いや大丈夫です!』
柳田「俺が心配なの。」
あぁ、じゃあお言葉に甘えて。
帰ってるとき、たくさん話しかけてくれた。
私の中で、柳田くんはクールっていうイメージがあったから、ちょっとびっくりした。
『あ、宿着きました!送っていただいて、すみません。』
柳田「ん。あのさ、LI○E交換しない?」
『え?あ、はい』
柳田「嫌だったら、ブロ削していいから。」
ここまで送ってくれたのに、˝NO˝と言う権利はないだろう。
まぁ言うつもりもないけど。
柳田「んじゃ、おやすみ。」
『おやすみなさい』
そう言い柳田くんの背中を見つめていた。
ちょっと頭パンクしそう...。
私は、ぬるくなったミルクティーを一口飲んで部屋に戻った。
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kim ami - ねねさん» たくさんニヤニヤしちゃってください(笑) 期待に応えられるように頑張ります! (2019年11月16日 13時) (レス) id: f67b27dce8 (このIDを非表示/違反報告)
ねね - ニヤニヤしながら読ませていただいてます笑笑続きをこっそり待ってます^_^ (2019年11月15日 7時) (レス) id: 91f1b44341 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kim ami | 作成日時:2019年11月13日 17時