復讐の3秒前 ページ37
「ねえ。お兄さん。あなたは……私の何」
ナイフを血に染め、お兄さんはニッコリと笑う。
「……覚えていないの」
そういうお兄さんの顔は少し、陰りがある。
「……何のことですか?」
「朝野 裕太。これが僕の名前」
その名前を聞いた瞬間、何かを思い出した気がするのは。
偶然なのだろうか。
カチリ。
パズルの1ピース
これで全てが繋がったのである。
「裕太兄ちゃん?」
朝野裕太。それは私の兄の名前である。
兄は私とは違い、とても優秀で、
どこかの大学院に行っている。
両親は、毎日言っていた。
『裕太ならこんな事しなかったわよ……』
「ああ。久しぶりだな。__ 」
「だからここまでしてくれたの」
「ああ。もう家はあるんだ。そこに2人で住もうと思うんだが」
「家建てたの?」
「アパートを借りただけ___行こうか」
そこで兄の目は見開かれる。
きっと私が血に染まったナイフで、髪を切ったからだろう。
パラパラと、長かった髪が足元に落ちる。
「___って呼ばないで。
これからは新しい人生を歩むからさ」
END
......................................................
___は彼女の名前です。
やっぱり短編は展開早い……
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みき(プロフ) - のんこさん» 可愛いだなんて……ありがとうございます (2018年3月17日 17時) (レス) id: 46c09611b4 (このIDを非表示/違反報告)
のんこ(プロフ) - 毎回毎回、お話が可愛すぎて…・゚・(。>д<。)・゚・きっと、作者さんは可愛いお方なんだろーな…((´∀`*))最後まで頑張ってください!!見守ります!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: eb60c4dd1a (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - のんさん» ありがとうございます! (2018年3月11日 18時) (レス) id: 46c09611b4 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - みきさん» こんにちは。「いきたがり」読み直させていただきました。機械的で、どこか傍観者で、助けられなかった当事者の後悔がよく見えて素敵です(´∀`)他のお話も楽しませていただこました。蒼と蒼汰は混乱しましたが注意書きで理解しました。可愛らしいお話でした(*´▽`*) (2018年3月11日 18時) (レス) id: 4e18fefbbe (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - のんさん» アドバイスありがとうございます!私なりに変えてみました。どうでしょうか? (2018年3月6日 20時) (レス) id: 46c09611b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月31日 22時