【短編集】ほしのかけら

世を統べる人間を ページ34

生徒会長の私が、胸ポケットに、黒ピンを刺していると、
何が起きたのか。と、辺りがざわつく。

まあ、それも計画の内。
最下層への引き下げを目に焼き付けてもらうためである。

2年の教室に入る。
確かあいつが、問題の
人のはずだ。
名前は確か……

「北見。北見創。
今回の件の処分は、最下層への引き下げとなった。
この件を心に刻み、同じ過ちを繰り返さぬよう」

と、私はマニュアル通りのことを言い
胸ポケットからピンを抜き、それを北見に渡す。
北見は呆然としていたが、
すぐに不満の色を滲ませ、私に飛び掛ってきた。
そして胸ぐらを掴む。

「何でだよ。俺なんも悪いことしてないのによ。
てかおめぇも、ちょっと成績良いくらいで……」

そこで北見の言葉が途切れた。
理由は明確。私が北見の頬を打ったからである。

「最下層の人間が私に歯向かうな。
しようと思ったら退学処分も出来るんだ。
……感謝しろよ」

と、私は北見に掴まれた所を払いながら
笑顔で言う。

ひっ。と間抜けな声を上げる北見を見て、
わたしは鼻で笑う。

教室を出ると、私はぽつり。

「無様だな」

と漏らした。

END


......................................................
スクールカースト系ハマった。
またこれ単体で書きます！

復讐の3秒前→←世を統べる人間を

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す