『白』 ページ18
気がつくとまた、あの白い空間に来ていた。
そして一瞬遅れて、ここが夢の世界だと理解する。
「あらあら。また来ちゃいましたか」
少女は言う。
その言葉には、なんで来たのか。という意味が融けていた。
「来てはいけなかったか」
彼がいうと、少女は眉を下げた。
何かを言おうとしているようだが、
それがまるで言葉になっていない。
ぱくぱくと口を動かしている姿はまるで金魚だ。
「もう嫌なんだ。
君と話していたら、情が湧いてしまうから」
それは、今までの彼女とは違い、
何処か、
彼を突き放しているように思えてならなかった。
「私なんか忘れて幸せに暮らすんだ」
しかし彼は、
忘れられるわけがない。と。
それを言おうと思った頃にはもう現実に引き戻されていた。
貴方を忘れたら幸せになれるはずがない。
そう言おうと思ったのだが。
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みき(プロフ) - のんこさん» 可愛いだなんて……ありがとうございます (2018年3月17日 17時) (レス) id: 46c09611b4 (このIDを非表示/違反報告)
のんこ(プロフ) - 毎回毎回、お話が可愛すぎて…・゚・(。>д<。)・゚・きっと、作者さんは可愛いお方なんだろーな…((´∀`*))最後まで頑張ってください!!見守ります!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: eb60c4dd1a (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - のんさん» ありがとうございます! (2018年3月11日 18時) (レス) id: 46c09611b4 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - みきさん» こんにちは。「いきたがり」読み直させていただきました。機械的で、どこか傍観者で、助けられなかった当事者の後悔がよく見えて素敵です(´∀`)他のお話も楽しませていただこました。蒼と蒼汰は混乱しましたが注意書きで理解しました。可愛らしいお話でした(*´▽`*) (2018年3月11日 18時) (レス) id: 4e18fefbbe (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - のんさん» アドバイスありがとうございます!私なりに変えてみました。どうでしょうか? (2018年3月6日 20時) (レス) id: 46c09611b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月31日 22時