Voyage.3 (ページ30)

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一度水とタオルを取りに行こうとリビングへと戻る。

翔「どうだった？」

智「あぁ、やっぱりきつそうだね。上からも下からもって感じ。」

翔「そっか…」

みんなも心配してるから早くよくなれよニノ…

心の中でお祈りする。

それからしばらくして、ガチャとトイレのドアが開いた。

薄く開いた扉からゆっくり出てきたニノ。

智「大丈夫か？」

猫背と言われているその背中はいつもよりも丸まっていて。

白いと言われている顔色はいつもよりも青白かった。

和「いやぁほんとにまいったね…やっぱりたべなきゃよかった…」

智「つらいな」

二人寄り添って歩き、リビングへと戻る。

ソファに横になったニノにブランケットをかけて。

雅「ほんとに高いもの苦手だねぇ」

潤「体質がそうなんだろうね」

雅「かわいそうに…」

相葉くんはぎゅっと丸くなったニノの近くに座って頭を撫でる。

いつもなら嫌がるのに、静かに目を瞑っている姿に胸が痛んだ。

翔「ニノ、水飲むか？」

小さく首を振る。

まだ気分悪いのかな…

かわいそうに。。。

雅「ん？どうした？」

しばらくしてからそんな相葉くんの声が聞こえて。

ソファの彼は真っ赤な目で相葉くんの裾を引っ張っていた。

和「きもち…るぃ…」

雅「ゴミ箱とって」

慌てて渡すとそのままニノの口元へ持っていく。

あまり見られていても嫌だろうと思って、少し離れた場所に移動した。

結局少しだけしか戻さなかったニノはまたグッタリとしてしまって。

そんなニノを放っておけるはずもなく、俺らは交代でニノの様子を見てあげた。

夜中に何度か起きてしまったけれど

症状も酷くなることはなく、落ち着いて眠れているようだった。

目が覚めるとニノはすっかりと良くなったようで、

和「もう高いモノは一生食わない！！！」

と大きな声で宣言していた。

Fin.

最後の1話をあげていないことに今気がつきました笑
お待たせしてしまった方、申し訳ありません！